リップル電流によるモータ回転信号の抽出技術と車載用製品への応用
2003
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由石川仁司氏は、自動車要素機器の電動アクチュエータに多用されるDCブラシ付きモータの回転角度制御を、エンコーダなどのセンサを用いずに電流リップルから、ノイズの影響なく検出する手法を編み出し、センサレス式メモリシートとして実用化に成功した。基本原理はモータの回転数と極数の積による基本電流リップルから回転位置を割り出すという単純なものであるが、検出エラーの要因となる基本周波数の2倍の高調波ノイズを、可変回転するモータの電流リップルからいかに除去するか、という課題があった。これに対して、可変カットオフ周波数フィルタの導入により解決し、これをICチップ化することにより、通常のDCブラシ付きモータを、制御器の後付でサーボモータに変えられる技術を確立した。学術的考察から生み出された本開発技術は、自動車用電動機器(サンルーフ、パワーウィンドなど)のみならず、一般産業用、家庭用電動機器の位置制御システムまで広い応用性があり、独創性、信頼性、実用性、将来性のある技術開発を行った石川氏は、本会の学術奨励賞受賞者として相応しいと認められる。
関連文献2002年自動車技術会 春季学術講演会前刷集
受賞者石川 仁司(アイシン精機株式会社)

Automotive Engineers of Japan, Inc.    All rights reserved.


[ B A C K ]

[ C L O S E ]