エンジン吸排気系シミュレーションを活用したエミッションクリーン化に関する研究
2003
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由吉澤幸大氏は、エンジン吸排気系の脈動流におけるガスおよび熱の流れを予測し、関連する現象の解明と最適化のための研究を進めている。そのために、一次元ガス交換シミュレーションと排気マニホールド部の三次元流れ計算を結合する数値計算手法を開発し、これまで空燃比の精密制御技術およびEGRガスの気筒分配均一化技術の向上に役立ててきた。本授賞対象論文では、この手法をさらにガソリン乗用車における排気ポート近接触媒の暖機過程の解析に適用し、暖機特性を向上させるための設計要件を明らかにしている。その際、過渡的な伝熱現象を効率的に記述するため、エンジン吸排気系流れのサイクル性に着目した流れと熱の非同時連成計算手法を新たに考案し、十分な予測精度を確保するとともに、大幅な計算時間の短縮を実現している。これにより、触媒の断熱化効果や排気管レイアウトの影響などを示し、触媒早期活性化の指針を与えている。これらの研究は、とくに超低排出ガス自動車の開発に貢献し、自動車技術の発展に大きく寄与していると評価できる。さらに、将来の発展も大いに期待されることから、浅原賞学術奨励賞に相応しいと認められる。
関連文献2001 SAE Transaction / Journal of Fuel & Lubricant Vol.110, 2002, Sep.
受賞者吉澤 幸大(日産自動車株式会社)

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