ナイトビジョンシステムの開発
2003
受賞論文賞
受賞理由本論文では、ナイトビジョン(夜間の視野補助機能)により歩行者検知支援を行うシステムの構築に関しての主要な技術開発に関して述べている。交通事故の3割をしめる歩行者との衝突事故を対象として死亡事故の状況調査から同システムの機能要件を設定し、それを実現するものとして、赤外カメラ画像取得のハード・ソフト技術、歩行者画像の判定処理アルゴリズムからヘッドアップディスプレ(HUD)による運転者への情報提供にいたる一連の技術を検討している。特に、本論文での重要な貢献として、1)ステレオ赤外カメラと車両ヨーセンサを用いて歩行者との相対移動ベクトルを算出することにより衝突可能性の判定を可能にした。2)その映像情報をHUDにより運転者に提示するシステムを実車搭載したテストコース試験により、実際の走行状況(40km/h)において有効性を検証した。本研究は、夜間の対歩行者事故の回避という重要な課題に対して、多用な技術を統合して実用可能なナイトビジョンシステムを完成し、具体的な実証を示したことが高く評価される。その研究手法と技術開発成果には独創性も多く認められ論文賞に相応しい内容であると判断し推薦する。
関連文献自動車技術会論文集Vol.33, No.3, 2002
受賞者辻 孝之(株式会社本田技術研究所)
服部 弘(株式会社本田技術研究所)
渡辺 正人(株式会社本田技術研究所)
長岡 伸治(株式会社本田技術研究所)

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