クラッチペダルレス新マニュアル変速システムの開発
2003
受賞技術開発賞
受賞理由古賀氏ら5名は中型トラック用の新しい変速システムとして,ディーゼルエンジンがもつ低速回転域でも十分なトルク特性と,手動変速機の組み合わせという,従来の低燃費特性を維持しつつ,クラッチペダルをなくしてイージードライブ化を実現できるシステムを開発した。今日,ハイブリッドシステムや,燃料電池の技術開発が盛んであるが,自動車の種類とのマッチングを含めて,次世代動力伝達技術が模索されている。開発されたシステムは,発進時には,エンジントルクが利用できるので,トルクコンバータではなくフルードカップリングを用い,発進後は,ただちにこれをロックアップさせる。また湿式多版クラッチにより変速時の駆動力の断接を行う方式を採用して,単純な構成を維持していることが特徴である。この結果クラッチに発進機能が不要となったために,クラッチの磨耗がほとんど無く,60万キロの標準的な走行寿命に対してクラッチ交換を不要とし,運行コストの低減も実現している。本技術は,従来からの要素技術を適切に組み合せ,全体をシステムとしてまとめたものである。省エネルギとイージードライブの社会的要請に応える一つの選択肢として,駆動系の一つの方向性を与えている。
関連文献
受賞者古賀 英隆(いすゞ自動車株式会社)
岩男 信幸(株式会社いすゞ中央研究所)
山崎 淳(いすゞ自動車株式会社)
岡本 壮史(いすゞ自動車株式会社)
岸 郷史(いすゞ自動車株式会社)

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