3.5リッターエンジン対応 高トルクベルトCVTの開発
2004
受賞技術開発賞
受賞理由菅野一彦氏ら3名は、高トルクに対応できる金属ベルト式CVTシステムを開発し、3.5LエンジンクラスのFF車に搭載可能トランスミッションとして実用化した。従来のCVT容量がエンジントルクで概ね250Nmまでであったのに対して、350Nmまで対応することができ、容量増に対して重量の増加が少なく、相対的に軽量化が達成されている。一方、従来よりも全長が短く、安全性確保などのために制約を受ける寸法制限の中にユニットを収めている。また、公称燃費や、ドライブフィーリングの面でも改良が加えられている。
トルク容量増大のためにプーリー押し付け力を増大させているが、このために、油圧システムの高圧高容量化、プーリー表面の耐摩耗性、ベルト強度の増大、ベルト冷却の改善など、種々の個別技術を複合させ実現している。また、寸法の制約に対しては、超扁平トルクコンバータを開発し、さらにドライブフィーリングや燃費面では、変速比幅の増大と制御方法の改良を行っている。結局、従来の5ATと比べて、米国のCityモードばかりでなく、Highwayモードでも、燃費が大きく改善されている。以上のように、容量向上と燃費向上を、総合技術として実現し、トランスミッションの進化に大きく貢献した。
関連文献
受賞者菅野 一彦(ジヤトコ株式会社)
安保 佳寿(ジヤトコ株式会社)
早崎 康市(日産自動車株式会社)

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