トヨタハイブリッドシステムⅡの開発
2004
受賞技術開発賞
受賞理由ハイブリッド車は、地球環境への優しさ(環境性能)は認知されつつも、発進加速、追い越し加速などの動力性能は更なる向上が求められている。関森氏ら5名は、ハイブリッド車の特徴である高い環境性能に加えて、「走る楽しさ」を追求する動力性能向上を志向したトヨタハイブリッドシステムTHSⅡを開発した。一般的に動力性能を向上させるためにはエンジンの大排気量化や過給による出力向上がとられるが、燃費の悪化、CO2排出量の増大を招き環境性能の向上と相反するものであった。THSⅡではインバータ電源系を電池電圧約200Vから最大500Vの高電圧に高める新規開発の可変電圧システムと、永久磁石式交流同期モータの最適設計により、従来モータと同サイズながら1.5倍の出力向上、また、発電機の高回転化による中高速域での安定した電力供給、電池においても35%の出力密度向上を達成している。電気系の高出力化によりエンジン直接駆動力と合わせたシステム出力を大幅に向上させ、環境性能と動力性能の両立を実現している。これらの要素及びシステムの技術開発により、ハイブリッドシステム技術の発展向上に大きく貢献した。
関連文献
受賞者関森 俊幸(トヨタ自動車株式会社)
北見 明朗(トヨタ自動車株式会社)
佐藤 栄次(トヨタ自動車株式会社)
灘 光博(トヨタ自動車株式会社)
渡辺 敦(トヨタ自動車株式会社)

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