Development of Traction Motor for Fuel Cell Vehicle
2005
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由燃料電池自動車の実用化には高効率、軽量の燃料電池セルの開発とともにアイドリングから高速ドライビングまでの領域に使用でき且つ高効率・軽量・耐久性に優れた駆動用モータの開発・実用化がカギとされている。佐藤博之氏らは上記課題のうち、主駆動用モータの開発に取り組み、小型・高出力モータの実現が期待できる突極型ロータに注目し、突極型高出力モータ実用化での課題であった渦電流による発熱、トルクリップル問題を解決することによって最大出力:60kw、最大トルク:272Nm、最高回転数:11,000rpm の性能を持つモータの実用化に成功した。
佐藤博之氏はこの開発過程において磁界解析技術を利用しての最適化およびその原因究明と対策による評価法を確立した。すなわち、渦電流による磁石発熱機構の解明、それを利用しての磁石分割および表面処理の最適化手法により発熱量の低減とトルクリップルを解消することで消費電流の低減効果を図ったことなどである。この主駆動用モータ搭載の燃料電池車ではLA4モード(アメリカで販売する車の燃費値を表示する場合の走行モード)走行時に得られた平均効率:93%の評価は高い。同氏の本論文に示された上記技術や評価法の実用化は今後のこの分野での発展にさらに貢献することが期待され、浅原賞学術奨励賞に相応しいと認められる。
関連文献2004 SAE World Congress, 2004-01-0567
受賞者佐藤 博之(株式会社本田技術研究所)

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