火花点火式内燃機関における火炎伝播モデルの開発
2005
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由ガソリンエンジンの燃焼を予測する3次元エンジン燃焼シミュレーションにおいて、従来一般的であったCFMモデル(Coherent Flamelet Model)の有する問題点を抜本的に解決する新しい燃焼モデル(Universal CFM)を提案している。最大の特徴は、機関回転速度の適応範囲の広さにあり、層流と乱流のバランスをカルロビッツ数で関数化したことに独創性がある。これにより条件に応じて係数を変更することなく高精度に予測することに成功している。その結果、エンジン性能を知る上で重要な筒内圧力波形や熱発生率などを計算で予測することが可能になったばかりでなく、さらにエンドガス部の自着火モデルを組み入れることで、ノッキングの発生時期と発生強度を予測することを可能にしている。これら業績は、内燃機関の燃焼性能を向上させる重要なツール開発として、自動車技術への貢献は極めて大きいと言える。上記の業績において、寺地淳氏は、そのモデルの定式化からコード生成まで一貫して携わった研究者として活躍している。これらのことは、同氏の燃焼研究分野における高い見識と基礎・応用研究についての潜在的能力を示しており、今後のこの分野の発展にさらなる貢献が期待され、浅原賞学術奨励賞に相応しいことが認められる。
関連文献自動車技術会論文集 Vol.35,No.4,2004
受賞者寺地 淳(日産自動車株式会社)

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