含酸素燃料のすす生成抑制効果に関する化学反応論的解析(第3報-第4報)
2005
受賞論文賞
受賞理由ディーゼル機関において、微粒子状物質(PM)と窒素酸化物の低減や省燃費のさらなる向上が求められて、空気と燃料との混合制御、燃焼温度の制御、触媒システムやディーゼル燃料の改質・転換、等の研究が行なわれている。本論文は含酸素燃料の低煤(PMの一部で、いわゆる黒煙)燃焼特性に注目して、その煤生成の抑制について基本的な反応プロセスを含めた煤生成モデルを作成し、反応論的な解析を行い興味深い知見を示している。含酸素燃料において、煤生成の抑制は当量比と燃焼温度に強く影響されるが、酸素含有量のみならず分子構造の影響を受け、煤低減にはアセチレンおよび芳香族炭化水素の抑制が必要であるとしている。さらに、実機関内での反応動力学解析を行ない、煤生成が燃焼形態の差異によって影響を受け、火炎内部への混合気濃度の制御によって低煤燃焼が可能であるとしている。これらは今後の低煤燃焼の実現に有用な多くの指針を提示して、ディーゼル機関の低PM排出化という社会の要請に応えるものであり、自動車技術の進展に多大な貢献が期待され、論文賞に相応しいと認められる。
関連文献自動車技術会論文集 Vol.34,No.1,2003
受賞者北村 高明(財団法人日本自動車研究所)
伊藤 貴之(財団法人日本自動車研究所)
千田 二郎(同志社大学)
藤本 元(同志社大学)

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