面内荷重に対するスポット溶接構造の公称構造応力算出方法
2005
受賞論文賞
受賞理由本論文は、車体開発におけるスポット溶接部の疲労寿命の予測法について、寿命算定の基準となる「公称構造応力」を精度良く解析する理論を展開している。
車体の疲労寿命は、軽量最適化、開発期間短縮、試作台数削減等の厳しい要求に対する重要な要因であり、特にスポット溶接部が試作車の段階においては疲労き裂の起点になることが多かった。
従来より、Radaj, Rupp 等による「公称構造応力」の提案があるが、実構造への適用に当っては、いくつかの未解決問題が残されていた。著者等は、懸案であった課題として、(1)スポット溶接部周辺領域を特定するD値の決定方法が不明確であること、また、(2)スポット溶接部に分担荷重が作用しなくても応力集中が生じることが扱えない、(3)スポット溶接部から遠方に作用する軸応力の影響を取り入れることが出来ないことを指摘し、これらについて独自の理論を展開して、高精度にスポット溶接部の「公称構造応力」を求める方法を明らかにした。これをCAEソフトに組込むことで車体開発における課題を解決に導いた点は特筆に価する。よって、自動車技術の進展に多大な貢献が期待され、論文賞に相応しいと認められる。
(CAE:Computer Aided Engineering)
関連文献自動車技術会論文集 Vol.35,No.3,2004
受賞者岡部 顕史(日本大学)
冨岡 昇(日本大学)
澤村 崇(富士重工業株式会社)

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