運転パフォーマンスの変動を考慮した運転支援システムの確率モデルの検討
2005
受賞論文賞
受賞理由交通事故発生は人間的な要素が含まれるため、モデル化および定式化が難しい。また、現在、車に運転支援システムや事故防止システムが導入されつつあるが、その効果についての定量的な評価は非常に困難である。これに対し、本論文はシステム信頼性工学を導入することによって、運転者の事故発生確率をモデル化し、定量化するという独創性に優れたものである。運転者の運転パフォーマンスに機械システムの故障率と修理率を適用し、運転者の事故発生のメカニズムの定式化および事故発生率の定量化に成功している。このモデル化は追突事故発生確率に適用され、警報システムの効果・要件が定量的に論じられている。さらに、システムに過度に依存した状態での事故発生増加についても踏み込んで検討しており、今後の運転支援システムが導入された車に対する運転者教育の指針にもなりうるものである。この研究は、ヒューマンエラーの程度の評価ならびに運転支援システムの交通事故低減効果の評価を可能とするものであり、今後の交通事故発生防止に対する自動車技術の進展に多大な貢献が期待され、論文賞に相応しいと認められる。
関連文献自動車技術会論文集 Vol.35,No.4,2004
受賞者山田 喜一(財団法人日本自動車研究所)
鈴木 桂輔(大同工業大学)
佐藤 吉信(東京海洋大学)
川原 卓也(東芝ソリューション株式会社)

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