歯面強度に優れた浸炭窒化歯車用鋼の開発
2005
受賞論文賞
受賞理由自動車の高出力化、燃費向上、ドライバビリティ向上、静粛性(異音防止)向上は、いつの時代にも求められているが、近年、資源・安全・環境保全のため特に強く求められている。この一環に変速機の小形・軽量・耐久(損傷防止)・低摩擦(低粘度潤滑油)化がある。言い換えると、歯車の使用環境が過酷に成りつつある。本論文発表者らは1996年に自動車技術会論文集において、浸炭窒化などの特殊熱処理や二硫化モリブデンなどの固体潤滑被膜処理が歯車の耐久性向上に役立つことを明らかにした。
 本論文では、浸炭窒化処理において、その処理効果が最大限に発揮し得る鋼材を開発している。そして、この鋼材を論文指摘の熱処理およびショットピーニングをすれば耐摩耗性やピッチング寿命が向上し、その際に歯元強度や歯車加工性などに悪影響がないことが確認されている。この一連の研究は、実用可能な「二硫化モリブデン被膜処理代替の技術開発」と見ることができ、実用化すればコストダウンとなる。よって、この研究は自動車技術の発展に大いに寄与すると期待でき、論文賞に値すると認められる。
関連文献自動車技術会論文集 Vol.35,No.4,2004
受賞者吉田 誠(ジヤトコ株式会社)
永濱 睦久(株式会社神戸製鋼所)
田中 敏行(ジヤトコ株式会社)
新明 正弘(ジヤトコ株式会社)
渡辺 陽一(日産自動車株式会社)

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