車両運動統合制御システムの開発
2005
受賞技術開発賞
受賞理由交通事故防止のために<走る><止まる><曲がる>という車両の基本性能の安全性を向上させるTRC,ABS,VSC等のシステムが導入されて久しいが、これらのシステムは各々独立した機能として個別に、しかも車両の運動限界近傍で安全性が破綻しないように機能するものであった。
深谷克己氏ら5名はこのような運動限界において、4輪への配分が最適となるように理想発生力を演算し、すべり始める前にタイヤ発生力の制御を行う、より安全性の高いシステムを開発した。すなわち、加速、減速、旋回という、それぞれの運動に対して、早期に発生力が限界に達するタイヤが生じないようにしつつ、しかも4輪全体では車両の運動に必要な発生力となるように駆動/制動発生力の演算を行う4輪最適配分制御技術と、各個別システムのアクチュエータの一元制御技術にて車両の運動性能を高めた。
この結果、従来のTRC、ABS、VSCが持つ予防安全性能を高度にレベルアップすると共に将来の自動運転時における車両走行制御の基盤ともなるシステムの製品化を行い、事故のない自動車社会実現に向けて多大の貢献をしている。
(TRC:Traction Control System ABS:Anti-lock Brake System VSC:Vehicle Stability Control)
関連文献
受賞者深谷 克己(トヨタ自動車株式会社)
山口 克之(トヨタ自動車株式会社)
鯉渕 健(トヨタ自動車株式会社)
梶田 尚志(トヨタ自動車株式会社)
服部 義和(株式会社豊田中央研究所)

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