鋳造同時接合による大型トラック用アクスルハウジングのFCD(球状黒鉛鋳鉄)化
2005
受賞技術開発賞
受賞理由黒木俊昭氏ら5名は鋳造と同時に球状黒鉛鋳鉄に鋼材を接合する技術を開発し、大型トラック用アクスルハウジング(車両の後軸重を支持する部品)の材料を鋳鋼から球状黒鉛鋳鉄に置換することに成功している。従来の鋳鋼を使用した場合には、製造段階においてガス溶断や人手に頼らざるを得ない溶接修正、また熱処理も要する等の多くの課題を抱えていたのに対し、球状黒鉛鋳鉄を用いることによって、仕上げ工程の簡略化、熱処理工程の削減などによる生産性・製造環境の改善など多くの効果をもたらしている。
高炭素、低融点であることから、熱影響部の脆化による割れなどの問題で溶接不可能であった球状黒鉛鋳鉄をアクスルハウジングの材料に適用するために、接合面の清浄化と濡れを確保するための耐酸化被膜を見出し、さらに、接合面の湯流れを最適に制御して熱量を確保するための新鋳造法を考案している。この結果、人手に頼った生産形態が払拭され、大幅な製造環境の改善が達成されている。また、CO2排出量として25%もの大幅削減が達成され、地球環境対策としても大きな成果を得ている。同時に50%の軽量化と20%の大幅なコストダウンを達成し、自動車技術の向上に大きく貢献している。
関連文献
受賞者黒木 俊昭(日野自動車株式会社)
菅野 義久(日野自動車株式会社)
都築 史和(日野自動車株式会社)
山口 栄二(日野自動車株式会社)
亀崎 誠(日野自動車株式会社)

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