商用車用AMT(Automated Manual Transmission)システムの開発
2005
受賞技術開発賞
受賞理由山本康氏ら5名は、商用車に求められる経済性とイージードライブの両面を実現するために、新しいAMT(Automated Manual Transmission)システムを開発するとともに、小型トラックに搭載し商品化した。これまでの商用車用駆動系では、構造が単純で安価な手動変速機が使われてきたが、本システムは乾式クラッチの代わりにフルードカップリングと湿式多板クラッチを採用し、クリープ力の働くスムーズな発進や微速コントロール性能に加えて、クラッチ無交換を確保している。また、従来のAMTは自動変速機と比較すると変速時のタイムラグが長く、運転性を損なっていたが、新開発の電磁ソレノイド式ギアシフトユニットの採用により素早い変速操作を可能とし、小型トラックとして十分な変速時間とすると同時に、変速ショックのほとんどないスムーズな変速動作を実現している。これには、変速機の各種センサー信号を演算してギアシフトを適正に作動する必要があり、そのため小型電磁ソレノイド、エンジン制御システムとのCAN通信(Controller Area Network)、チェンジレバーのシフトパターン構成、変速マップによる組み合わせ制御、など多くの要素技術の開発を行っている。これにより、安定した省燃費運行の実現やシフト操作疲労の軽減による安全運転の確保などの効果も期待でき、商用車の総合的なレベルアップに貢献するものである。
関連文献
受賞者山本 康(株式会社いすゞ中央研究所)
林 暢彦(いすゞ自動車株式会社)
成田 裕正(いすゞ自動車株式会社)
前本 貴宏(いすゞ自動車株式会社)
江原 達彦(いすゞ自動車株式会社)

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