ガソリン圧縮自己着火エンジンの運転領域高負荷化に関する研究
2006
受賞論文賞
受賞理由 ガソリンエンジンの燃費向上と排気浄化を両立させる予混合圧縮着火燃焼に関する研究で、その課題である運転領域の高負荷への拡大を解決した。まず実験により高負荷限界の拡大にはピストンが上死点を通過後の遅延燃焼が有効であり、安定的な燃焼には着火時期の制御が重要なことを解明した。次に数多くのパラメータが燃焼に与える影響を検討するため、エンジンサイクルシミュレーションを構築し、実験との比較によりノッキング強度や燃焼の安定度の予測が可能となることが確かめられた。これを利用し、遅延燃焼と着火時期制御を両立するリーンとリッチの混合気をシリンダ内に形成する二段燃焼を考案した。この二段燃焼を燃料の二回噴射とピストン燃焼室形状の工夫、さらに点火プラグによる着火により実現し、高負荷領域への大幅な拡大が達成できた。本燃焼コンセプトを生み出した創造性はたいへん豊かであり、また実際のエンジンで実現できた点は実用性の面からも高く評価できる。
関連文献自動車技術会論文集 Vol.36,No.1
受賞者吉澤 幸大(日産自動車株式会社)
寺地 淳(日産自動車株式会社)
宮窪 博史(日産自動車株式会社)
山口 浩一(日産自動車株式会社)
漆原 友則(日産自動車株式会社)

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