ダイカスト製法を用いたピストン材料の高強度化
2007
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由 近年のエンジンの高効率化に対応し、ダイカストによってピストンの高強度化を実現する製法の開発に成功した。ピストンは一般的にアルミニウム合金を用いて重力鋳造法によって製造される。しかし重力鋳造法では凝固速度が遅いため、添加する耐熱性向上元素の量に限界が生じる。これに対し、ダイカスト製法は急冷効果が高いものの、金属組織に欠陥が生じやすい欠点も持つ。そこで受賞者は、冶金学に基づいて耐熱性元素の含有率を向上させる金属組織制御技術を開発し、従来比1.5倍以上の高強度化ピストンのダイカスト製法の開発に成功した。加えて、従来比3倍以上の高い生産効率も実現している。このように、学術に基礎を置きながら実用化までを実現する開発姿勢は、これからの技術開発競争を勝ち抜く一つの要であり、受賞者の今後の活躍が期待される。
受賞者谷畑 昭人(株式会社本田技術研究所)

Automotive Engineers of Japan, Inc.    All rights reserved.


[ B A C K ]

[ C L O S E ]