EPSの慣性モーメント制御における安定性について
2008
受賞浅原賞学術奨励賞
受賞理由 電動式パワーステアリングは、エンジンで常時駆動される油圧式に比べて、動力の節約によりCO2排出量を削減し廃油を出さないことで対環境性に勝るとともに、高度な制御が可能であるため車線維持支援機能の組み込みが容易であるなどの優れた特性から、世界中で採用が拡大している。しかし、モータと減速歯車の慣性と粘性が操舵感覚を損なうという問題があるため、これを解消する制御方法としては、これまでは繰り返しの実験で煮詰められていた。受賞者は、ステアリングホイールを回す力を詳細に分析して、操舵感覚と密接に関係する因子を見つけ出し、それを手がかりにモータの最適な制御方法を制御理論によって直接導き出す手法を確立した。この成果は、電動式パワーステアリングの普及拡大に伴って増大する操舵感覚付与のための作業工数を大幅に削減することに貢献するものであり、今後の一層の展開が期待される。
受賞者大庭 吉裕(株式会社本田技術研究所)

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