エレメント・プーリ間μ向上によるベルトCVT伝達効率向上
2009
受賞論文賞
受賞理由近年、環境問題に対する自動車の燃費改善と、走りの性能の両者を両立し得る技術として、金属ベルト式無段変速機(CVT)への関心が高まってきている。その伝達効率を向上するためには、動力を伝達するプーリとエレメントの間の摩擦係数(μ)を、耐摩耗性を損なわずに増加させることが重要な課題である。受賞者らは、緻密な実験により、高いμの発現に関係が深いプーリ表面の粗さの状態を調べ、高いμが現れるメカニズムを明らかにした。さらに、プーリ・エレメント間で境界潤滑膜を形成するCVT油については、低粘度で高μな潤滑油に改良した。この両成果を組み合わせることにより、プーリ・エレメント間μを現行比で20%向上できることを実機サイズ試験機で検証しており、CVTの伝達効率向上に大きく寄与する有用な研究成果といえる。
受賞者加藤 芳章(ジヤトコ株式会社)
山﨑 正典(ジヤトコ株式会社)
中原 綱光(東京工業大学)
市橋 俊彦(出光興産株式会社)

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