大量EGR低温ディーゼル燃焼の混合気形成および燃焼特性に及ぼすセタン価の影響 | |
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年 | 2009 |
受賞 | 論文賞 |
受賞理由 | ディーゼル機関から排出されるスモークとNOxを同時に低減できる、大量EGR低温ディーゼル燃焼法が近年注目されている。これはエンジンの排気を吸気に戻す割合(EGR率)を高くすることにより低温で燃焼させ、NOxと共にすすの生成も抑制する燃焼法である。しかし従来は低負荷での検討が中心であった。受賞者らは、エンジンの圧縮比、EGR率、燃料のセタン価を系統的に変更した実験を行うと共に、数値シミュレーションによりエンジン内の状態を解析した結果、燃料噴射から着火までの予混合期間によって現象が整理できることを明らかにしている。またこの検討を踏まえてエンジン試験を行い、従来よりも高い負荷まで低温ディーゼル燃焼が実現できることを確認するなど、今後の同燃焼法の発展に対する寄与は非常に大きいと評価できる。 |
受賞者 | 李 鉄(北海道大学大学院) 鈴木 勝(北海道大学大学院) 首藤 登志夫(北海道大学大学院) 小川 英之(北海道大学大学院) |