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オオタ OD型

  • オオタ OD型

自動車の修理販売を営む、太田裕雄は1922年(大正11年)に早くも第1号車OS号を完成する。 エンジンの高回転と、ゼニスの気化器とマグネト点火で有名となる。 当初は965ccであったが、後に748ccとし、ボディ・スタイルを息子の裕一にまかせてから、そのスタイルの良さもあり、このOD型は670台も売れている。 ダットサンと同様に、同じシャシーでトラックも作っているし、多摩川レース出場車はダットサンをまかしている。 また、OD号から三井物産の援助もあり、本格的な工作機械、例えばフライス盤やグリーソンの歯切機械なども輸入し、大森に工場を新設し、社名もオオタ自動車から高速機関工業に変えている。

保管場所 日本自動車博物館 (〒923-0345 石川県小松市二ツ梨町一貫山40)
製作(製造)年 1937
製作者(社) 高速機関工業
資料の種類 量産車
現状 展示(動態)・公開
車名 / 製作
車名
オオタ
モデル名
OD
会社名
高速機関工業
製作年
1937
設計者
太田裕雄
協力者
太田裕一(スタイル)
車種・用途
小型乗用車
実車所在/模型
日本自動車博物館
型式 / 重量
スタイル
セダン(フェートン、ロードスター)
ドア数
2ドア
乗員
4名
車両重量
680kg
エピソード・話題性
メカニズムは太田裕雄(父)、スタイルは太田裕一(子)
車体 / 寸法
構造
鋼板プレス
バンパー
スチール
ステップ
なし
全長
3,190mm
全幅
1,200mm
全高
1,565mm
特徴
OD型のスタイルは抜群で、ダットサンの売行きをおびやかす、670台も売れる。
車体 / 車軸 / 操縦 / 付属
フレーム
鋼板、梯子型×メンバー
前軸
リジッド、縦1/2リーフ
後軸
リジッド、縦1/2リーフ
軸距
1,965mm
前トレッドx後トレッド
1,050mm
車高調整
なし
ステアリング
ウオーム・セクター
ダンパー
フリクション
スタビライザー
なし
走行安定装置
なし
機関 / 寸法 / 出力
冷却/気筒配列
水冷/直列4
弁機構
SV
気化器
ゼニス
内径x行程
61×64mm
排気量
748cc
点火系
デルコ式、6ボルト
最高出力/回転数
12.5HP/5,000rpm
排気浄化
消音マフラー
過給機
なし
可変システム
点火進角自動式
特徴
社名が示すようにエンジンの高回転高性能が売り物
ハイブリッド
ハイブリッドシステム形式
なし
駆動系
変速機
MT3
駆動方式
FR
性能
モード燃費
-
参考文献日本機械学会年鑑(1941年)、三栄書房、日本の自動車100年の軌跡(1978年)
その他事項シャシー重量:600kg;足ブレーキ:4輪ドラム、ロッド式;手ブレーキ:ロッド式、リヤーのみ;比出力:16.6HP/L;最終減速:グリーソン、スパイラル、ペペル;最高速度:60km/h