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Vol.14 No.1

CI燃焼
堀 司
Tsukasa HORI
大阪大学
Osaka University

 本論文は、著者らが提案している二段エッグ燃焼室(Dual Zone Egg-shape Combustion Chamber)を用いた空間制御予混合燃焼(Distribution Controlled partially Premixed Compression Ignition: DCPCI)のコンセプトを可視化実験と数値解析により検証している。図1は二段エッグ燃焼室を二次元的に模擬し、RCEMを用いて三段噴射時における燃焼過程を可視化した結果である。従来燃焼室(Stepped-Lip Egg-Shaped Bowl)では、一段目と二段目の噴霧が三段目の噴霧と干渉し、輝炎が発生している。二段エッグ燃焼室では、一段目と二段目の噴霧が燃焼室の上下に分配され、三段目の噴霧との干渉が低減されて輝炎の発生が抑制されている。これらは数値解析でも再現されている。DCPCI燃焼は燃焼室形状と噴霧配置の最適化で、sootの少ないリーン燃焼を実現しているといえる。

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【参考文献】
(1) 神崎 淳、難波 真、中村 賢拓、田所 正、金 尚奎、志茂 大輔、尾形 陽、西田 恵哉:燃焼可視化による空間制御予混合ディーゼル燃焼コンセプトの検証、2023年内燃機関シンポジウム、講演番号60