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Vol.11 No.9

エンジン部品・潤滑油・トライボロジーⅠ
中村 正明(日野自動車株式会社) 

Masaaki NAKAMURA (Hino Motors,Ltd.)

講演紹介1

 佐々木ら(1)はLOC低減を目的とし、高精度かつ迅速にLOC量を見積もるため、解析モデルの構築と可視化エンジンによる油膜挙動の測定を並行して行い、実用可能なLOC予測モデルの開発を進めている。解析モデルは、3ピースオイルリング側面および背面の流れを対象とし、①ランド圧計算モデル、②リング挙動モデル、③気液二層流を考慮可能なVOF法によるオイル挙動モデルで構成した(図1)。サードランド油膜挙動および油量を可視化実験結果と比較した結果、定性的に一致したが、定量的には乖離が見られたことから、今後、周方向流れ、オイルリング周辺を循環する油量およびドレンホール位置を考慮するため、オイル挙動モデルの3D化を検討する。

【参考文献】
(1) 佐々木 竜一、 望月 和矢、飯島 直樹、臼井 美幸樹:CAEによるオイルリング周辺のエンジンオイル挙動予測手法の開発と実験による検証、自動車技術会2021年秋季大会学術講演会講演予稿集、No.20216172