知識

工業デザインとは?

使う人がより楽しく幸せになってもらうよう、電車などの大きいものから、ペンやクリップのような小さいものまで、様々な工業製品に創意工夫をこらした「かたち」を与えることが、工業デザインという仕事の役割。中でもモビリティデザインは、とても多くの機能を統合して商品にするもので、工業デザインの代表的な分野です。また、機械の機構設計(メカニカルデザイン)や、スマートフォンなどの操作画面の使いやすさを考えること(情報デザイン)など、工業デザインを中心として、関連するデザイン分野はどんどん広がっています。

インハウスデザイナーについて

デザイナーのうち、企業の社員となっているデザイナーを、インハウスデザイナーと呼びます。製造業(製品を作る企業のこと)には、多くのインハウスデザイナーが働いていて、特に自動車産業や家電産業では、多くのインハウスデザイナーが活躍しています。特にモビリティデザインは、外観やインテリア、色や素材など、多く領域にまたがる仕事なので、関連する多くの人々とのチームワークが大切。インハウスデザイナーは、そんな開発チーム全体のコミュニケーションの中心となる重要な役割を果たしています。

モビリティデザインの種類

普通乗用車
多くの家庭で使われる、おもに人が移動するための自動車。セダンやワゴンなど、様々な種類がある。白いナンバープレートがついている。
軽自動車
日本独自のコンパクトな自動車の規格。日本の狭い道路で使いやすく、普及している。黄色いナンバープレートがついている。
バス/トラック
おもに業務用に使われる自動車。バスは多くの人を運ぶ事、トラックは物を運ぶ事を得意としている。またアメリカや新興国などでは、トラックは様々な用途に使えることにより、家庭用としてもよく普及している。
2輪車(バイク)
2個の車輪を持つ自動車。コンパクトで取り回しが良いため機動性が高く、趣味・家庭用や業務用それぞれに、使い方に合わせた様々な種類がある。
その他
超小型車:自動車の快適性と2輪車の機動性を併せ持つ、1-2人乗り自動車。
構内移動用モビリティ:一人乗りで、空港や建物内などの移動に便利な乗り物。

どんな能力が必要か?

モビリティデザインには、こんな能力が求められるんだよ!

  • ゴールを決めて、そこへ行くための道筋を考える力(企画力)
  • 今までになかった答えをひらめく力(アイデア発想力)
  • 見た人が誰でも、好きになるデザインが提案できる力(センス)
  • ひと目見て、その狙いがわかるスケッチが描ける力(描画力)
  • 描いたスケッチを、狙い通りの立体にする力(造形力)
  • 狙いをわかりやすく、印象に残るように伝える力(説明説得能力)

モビリティデザインに関わる人の活躍事例

モビリティデザインに関わる人達は個性的で、活躍できる専門分野もたくさんある! 自分を活かせる方向は探せば君達にもきっとあるよ!

モビリティデザインのプロセス/乗用車・大型車

モビリティデザインは下図のようにデザインプロセスが展開されます。

コンセプト(調査・企画)

どんなモビリティにしたいのか目標を定める

調査とコンセプト

調査とコンセプト

アイデア

コンセプトにそって絵で外形、室内の形を表現したり、カラー計画をする。

イメージスケッチ

イメージスケッチ

ファイナルスケッチ

ファイナルスケッチ

立体造形

外形、室内&カラー計画を実物大の立体で表現する。

外形クレイモデル

外形クレイモデル

室内モックアップデザイン

室内モックアップデザイン

カラーデザイン

カラーデザイン

データ作成

立体をデータ化する。

データ化

データ化

製品化

設計や生産技術と連携して工場で製品化できる最終的な姿に仕上げる。

発 売

モビリティデザインのプロセス/二輪車

モビリティデザインは下図のようにデザインプロセスが展開されます。

コンセプト(調査・企画)

どんなバイクにしたいのか目標を定める

調査とコンセプト

調査とコンセプト

アイデア

コンセプトにそって絵で表現する。

イメージスケッチ

イメージスケッチ

ファイナルスケッチ

ファイナルスケッチ

パーツデザイン

パーツデザイン

立体造形

形やカラー・グラフィックスを実物大の立体で表現する。

外形クレイモデル

外形クレイモデル

モックアップデザイン

モックアップデザイン

カラー/グラフィックス

カラー/グラフィックス

データ作成

立体をデータ化する。

データ化

データ化

製品化

設計や生産技術と連携して工場で製品化できる最終的な姿に仕上げる。

発 売

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