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6 熱マネジメント <<EV関連>>

6 熱マネジメント(セッションNo.147) <<EV関連>>

 廃熱が少ないBEVは,暖房に供する電力負荷の大きさが課題となっており,省電力が期待できる自動車用ヒートポンプの実用化研究が進んでいる.角田ら(6-1)は,自動車用では家庭用室外機の様な除霜運転が難しいことから,着霜の難易に差がある環境での試験をもとに,着霜の挙動とこれが性能に与える影響を紹介した.試験は,図6-1に示す既存のカーエアコンを改造した暖房専用のヒートポンプを装着した乗用車を用いて,低温でも湿度の高い旭川のフィールドと湿度の低い恒温室(図6-2 参照)で,ソーク後に100分間の暖房運転を継続する方法で実施した.その結果から,能力に余裕があれば着霜したままの運転も可能であるが,効率低下による消費電力の増加の課題があることを示した.

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【参考文献】
(6-1) 角田 功,鷲足純哉:EV用ヒーターポンプの着霜現象と性能への影響,自動車技術会2019年秋季大会学術講演会講演予稿集,No.20196262