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Vol.15 No.9

冷間ガスエミッション
森 雄一
Yuichi MORI
JSAEエンジンレビュー編集委員/堀場製作所
JSAE ER Editorial Committee / HORIBA, Ltd.

講演紹介(1)

 葛ら(1)は、冷間始動時の触媒未活性期間における排気ガス低減を目指し、排気流路反応制御技術を新たに提案した。本技術では、排気管内に排気シャッタ弁を設けて流路を遮蔽し、排気ガスを一時的に滞留させることで昇温・昇圧する仕組みを構築(図1)。これにより、HC・COの酸化反応(後燃え)が促進され、両成分の低減を実現した。一方、NOxは後燃えでは浄化されないため、後段にNOx吸蔵触媒を付加することで対応した。この排気処理システムをベースに、空気過剰率と排気ガス温度を最適化することで後燃え効果を高め、単気筒エンジン実験では従来技術に比べてHC・COを90%以上、NOxも70%程度低減できることを確認した(図2)。加えて、冷間始動時の触媒昇温性能も従来以上に向上する可能性があり、実用面での有効性も期待される。

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【参考文献】
(1) 葛 晰遥、西城戸 蘭、高橋 巧朋、服平 次男、高島 大知:排気流路反応制御による冷間エミッション低減技術の構想と検証、2025年秋季大大会学術講演会講演予稿集、No.20256163