TOP > バックナンバー > Vol.15 No.7 > 先進ガソリン機関技術III/進化する火花点火技術
本セッションでは、燃料噴霧挙動解析およびPM粒子生成モデリングの2件の発表があった。代表してPM粒子生成モデリングについて以下に紹介する。
橋本ら(1)はガソリンエンジンの微粒子排出予測に向け、5成分ガソリンサロゲート燃料を用いた粒径分布予測モデルの開発と検証を行った。従来の3成分モデルを拡張し、イソペンタンおよびトリメチルベンゼンに対応した化学反応モデルを構築。実験結果との比較により、着火遅れ時間や層流燃焼速度、微粒子の質量・個数・粒径分布などを良好に再現することを確認した。さらに、燃料噴射時期や冷却水温(図1)、タンブル流強化の影響も再現可能であり、設計段階での微粒子挙動予測への有効性が示された。
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