TOP > バックナンバー > Vol.15 No.7 > 自動車の大気環境影響と対策技術
横山ら(1)はガソリン給油時に発生するガソリン蒸気について、ガソリンと共に燃料タンクに流入する空気「巻き込み空気」が重要な役割を果たしているとして、空気の巻き込みメカニズムを給油模擬実験により調査した。本研究の画期的な点は、ガソリンではなく蒸気圧を上げた水、すなわち、「お湯」で実験をしていることである。水温は最大で60℃、蒸気圧は20kPaとガソリンには及ばないが、安全な環境でフィラーパイプを微粒化しながら通過する「水」と巻き込み空気による、混相流について種々の計測を実施した。液滴による圧力抵抗や、パイプ内における液膜の形成とその摩擦抵抗のモデル化により、巻き込み空気量とタンク内圧の関係を説明している。
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