TOP > バックナンバー > Vol.16 No.4 >  xEV車両システム・制御

Vol.16 No.4

xEV車両システム・制御
鈴木 央一
Hisakazu SUZUKI
交通安全環境研究所/本誌編集委員
National Traffic Safety and Environment Laboratory / JSAE ER Editorial Committee

講演紹介(1)新型BEVの熱マネージメントの開発

 日産自動車の茂木ら(1)は、新型BEVに搭載した新たな統合型熱マネージメントシステムについて発表した。図1に示すようにパワートレインの冷却回路と、バッテリ温調回路となどを4方弁でつなぎ、さらにチラーを介してキャビン音調回路との冷媒とも熱交換をできるシステムとしている。その効果の例として、パワートレインによる排熱をチラーで吸熱させてヒートポンプの効率を向上させたとしている(図2)。また、車載充電器(OBC:onboard charger)が充電時にAC電力をDC電力に変換する際の発熱をバッテリに蓄熱する機能を搭載した。冷機時にバッテリ温度を高めることで回生時の受け入れ電力量を増加させる。気温0℃時に普通充電を7時間実施した時の暖機効果として3kWには+7℃、6kW時には+11℃の温度上昇効果があり、6kW普通充電時には同機能がない場合と比較して最大17%の電費向上効果が見られたという。(図3)この他にもナビと連動して設定ルート上に急速充電気がある場合にはそこの出力情報を取得して到着時のSOCを予測して充電に最適な暖機目標温度にする機能や、バッテリの冷却が必要な場合に、エアコンコンプレッサを使わずにラジエータにより冷却する機能を最大限生かすためにナビゲーションで設定された目的地に至る走行ルート情報に発熱量と冷却量の予測計算を行いラジエータ冷却を最大限行える制御とする機能などを盛り込んでいる。

×

この記事(あるいはこの企画)のご感想、ご意見をお聞かせください。
今後のコンテンツづくりの参考にさせていただきます。

コメントをお寄せいただきありがとうございました。

職種

職種を選択してください

コメント

コメントを入力してください

閉じる
閉じる
【参考文献】