令和4年度 経済産業省 産業標準化事業表彰 本会推薦者が受賞

PR-22015

このたび、本会推薦者が令和4年度産業標準化事業表彰を受賞しました。

産業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)は、標準化活動や適合性評価活動などに貢献し、国際標準化・産業標準化に顕著な功績のあった個人及び組織に対して経済産業大臣表彰を行うことにより、我が国産業の発展に資することを目的としています。

産業標準化事業表彰は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)における国際標準策定、国内規格(JIS)策定や適合性評価活動といった産業標準化推進活動に優れた功績を残された方を経済産業省が表彰する制度です。


集合写真

左から、白橋良宏氏・高橋英男氏(川名茂之氏は表彰式ご欠席)

表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者
  • 川名茂之 TC22/SC32/WG8(機能安全)プロジェクトリーダー及びTC22/SC32/WG11(サイバーセキュリティエンジニアリング)エキスパート(所属:トヨタ自動車株式会社)

受賞業績
自動車の開発で最も重要な安全設計(機能安全ISO26262やサイバーセキュリティISO/SAE21434)に関する国際規格の策定に際し、様々な団体の代表として課題を幅広くとりまとめ、日本の自動車産業としてのモノづくりを中心とした標準化提案・普及・促進に尽力されました。米国SAEにおいても、ISO国際規格の普及および利活用のガイドライン策定を提案、また、経済産業省、国土交通省が推進している自動運転基準化研究所でも国連のサイバーセキュリティ法規(UNR155)から国際規格ISO/SAE 21434を参照する提案を行い採用される等、策定から普及までしくみを確立し、自動車全体の安全設計に多大なる貢献をされました。

表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者
  • 白橋良宏 TC43/SC1/WG27(タイヤ・道路騒音の温度補正方法)、TC43/SC1/WG33(路面の騒音特性測定方法)及びTC43/SC1/WG42(自動車から発生する騒音の測定)エキスパート(所属:神奈川大学、元 日産自動車)

受賞業績
1992年4月から自動車技術会傘下の自動車騒音分科会幹事として、また2009年4月から同分科会長として、自動車騒音に関する規格活動に参画されました。自動車騒音に関するISO規格は、国連規則の試験方法に採用されており、法規に直結した規格になっています。特に、欧州とは異なり、日本に普及しているCVT搭載車、ハイブリッド自動車、軽自動車等の試験方法の提案について、日本自動車工業会とも協力し、グローバルに適正な規格となるよう、説得性のあるデータに基づく適切な提案をISO/WG27、33、42において粘り強く、継続して実施したことにより、多くのISO規格策定・改正に貢献されました。

表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者
  • 高橋英男 二輪部会/二輪機能安全分科会 分科会長、TC22/SC38/WG3(二輪機能安全)エキスパート(所属:本田技研工業株式会社)
受賞業績
ISO/TC22(自動車)では、2011年に自動車機能安全規格の初版が発行されたが、二輪車は安全側面の許容リスクなどが四輪車とは大きく異なり、当初、適用除外されていました。そこで、二輪車特有観点を整理し、二輪車リーダー国としての国益に沿う規格戦略を提案するため、自動車技術会に二輪機能安全分科会を新設し、分科会長に就任、現在まで日本原案の取りまとめに尽力されています。
国際標準化活動においてもエキスパートとして参加、日本と異なる外国の意見に対処・調整し、二輪車観点の機能安全概要を定めたPAS、ISO、TRの計3文書発行に貢献されました。

関連リンク


お問い合わせ

(公社) 自動車技術会 担当:島田 鹿目(かのめ)

TEL: 03-3262-8219 / FAX: 03-3261-2204 / E-mail: press@jsae.or.jp

TOP