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ハイブリッドモーター用 重希土類フリーネオジム磁石

  • ハイブリッドモーター用 重希土類フリーネオジム磁石

ハイブリッド自動車用の駆動モータ用磁石において、耐熱性向上を目的に添加されている重希土類元素であるジスプロシウムとテルビウムの使用量をゼロにする技術を構築した。
熱間塑性加工製法を採用する事で従来焼結法に対して結晶粒を1/10以下までに微細化し耐熱性を向上させた。
同時に熱間塑性加工製造条件と磁石の化学成分を最適化することで磁気特性を向上させた。
また、開発した磁石を駆動用モータに適用するために、ロータの磁気回路設計を工夫した。 磁石配置と磁石形状及びロータフラックスバリア形状を磁石のパーミアンス係数が向上するように工夫し、モータ性能を維持しつつモータ耐熱温度を向上させた。
熱間塑性加工法の開発とロータ磁気回路新設計・開発に成功し、重希土類完全フリー磁石を世界で初めて量産車用駆動モータへ適用させることが可能となった。

保管場所
製作(製造)年 2016
製作者(社) 本田技研工業株式会社
資料の種類 量産品
現状 量産中
会社名ダイドー電子/本田技研工業
通称名重希土類フリー磁石
搭載車名17Mフリード
製作年2016
協力者大同特殊鋼
ダイドー電子
構造・方式・手段・方法等熱間加工法による微細組織を有するネオジム磁石
機能・作用等重希土類を全く使用しなくても、電動車両の駆動モータ用磁石として適用が可能
効果重希土類の資源リスクを回避できる
エピソード・話題性熱間加工磁石といえば、これまではリング磁石が主であったため、本件で開発した板状の磁石を認知してもらうことが困難であった。