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4輪アクティブステア(4WAS)

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4輪アクティブステア(4WAS)制御イメージ  搭載車:12代目スカイライン(V36型)

世界で初の4輪の全ての舵角をアクティブに制御する4輪アクティブステア(4WAS)。ステアリング操作に対する前後のタイヤの切れ角を車速に応じて調整することで、低中速域でのスポーツカーのような思い通りの機敏な動きと、高速域でのトップレベルの安定性を1台の車で同時に実現した。

名称
4輪アクティブステア
保管場所
製作(製造)年 2006
製作者(社) 日産自動車株式会社
資料の種類 量産品
現状 量産品
会社名 / 制作
会社名
日産自動車株式会社
用途
四輪操舵
搭載車名
スカイライン、フーガ、Infiniti G37 coupeなど
搭載車用途
乗用車
機能・作用等後輪アクチュエータはサスペンションメンバーに取付けられ、モータ回転を減速機構で並進運動に変換し、サスペンションロアリンクを介して後輪を操舵する。前輪操舵用アクチュエータはハンドルと一体で回転し、内臓のモータにより、ハンドル操作に対する切り増し/切り戻しを行う。

低速域(10~40km/h)では、ギア比を制御し、少しの舵角で前輪が大きく曲がり、楽に取り回しができる。中速域(40~80km/h)でも、ステアリング操作開始時、前輪を切り増ししすばやく車両の向きを変えるとともに、後輪を同じ方向に切ることで、高い安定性を保ちながらきびきびとした車両の動きを実現している。高速域(80km/h~)では車速の上昇に伴いステアリング操作に対する前輪の切れ角を徐々に抑え、後輪を前輪と同じ方向に操舵し、車体の横滑りを小さくし安定した走行ができる。
エピソード・話題性2007~2008 日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー受賞
参考文献日産自動車ホームページ、日産技報 No.60 (2007-03)