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鉛フリーカチオン電着塗料

  • 鉛フリーカチオン電着塗料

ボディ塗装の下塗り工程で用いられる防錆性能の高いカチオン電着塗装を鉛不使用としたもの。顔料成分中の鉛以外の触媒物質の量を増やすことにより塗膜硬化性能を上げ、鉛に代わる金属化合物(重金属系等の中で殆ど無害で防錆機能の高いもの)を含有させることにより防錆機能を確保した新塗料。1998年7月より、ボディ生産ラインにて日本初採用。

保管場所
製作(製造)年 1998
製作者(社) 日産自動車株式会社
資料の種類 量産車
現状 市販中
搭載車種全日産車(2017年時点)
エピソード・話題性日本塗装技術協会 第29回技術賞受賞
特徴本塗料は錆の促進物質が浸透しにくい塗膜樹脂骨格にすることで、従来と同等以上の防錆性能を持つ。基体樹脂には疎水性が高いポリエステル変性エポキシ樹脂を採用、基体樹脂中の官能基の密度アップにより架橋密度を上げることで、水などの腐食物質の塗膜透過性を抑制する。
参考文献日産自動車ニュースルーム
塗装工学 / 「塗装工学」編集委員会 編 Vol.35 No.1(2000)